かにのにかブログ

日々のモノローグ置き場。

人事の怖いお姉さん

人事の人って、大体素敵な人なのだけど、1人だけ、どうにも馬が合わなかったというか、できればもう会いたくないくらい、わたしを恐怖に陥れたお姉さんに遭遇したことがある。

 

二十代半ばの、テキパキしていて、笑顔が素敵で、仕事もできそうなお姉さん。

なんか、もうこの時点で戦闘力高い。

二次面接にしては長い面談を終えた後、「じゃあ、にかさんの働く目的って何かな?」と聞く笑顔のお姉さん。上手く答えられなかったわたしにお姉さんが語ってくれたご自身の経験が、こちら。

 

"私は、働くママになりたい。今お付き合いしている彼氏と来年結婚する。子どもは2年ごとに3人産む。そうなると仕事復帰は遅れるし、出来ても時短。

だから私は、復帰した時のキャリアを考えて、営業(法人、個人)と人事を経験して今ここにいる。"

 

といった話だったと思う。お姉さんの夢を実現するにはなるほど、若手でも自ら手を上げてキャリアアップしやすいその会社が合っていたのだと思う。

 

そして、働く目的を考えることは宿題となり、電話がかかってくることになった。

自身の働く目的のために、いつ恋するか、いつ結婚するか、いつセックスするかを決めて、子どもが健やかに生まれることを疑いもせず、「輝かしい未来」を信じているお姉さんが怖かった。他人にも強いてくるお姉さんが怖かった。

 

シャカイジンになるためには、そんなことを決めなければならないのか、そうでなければ無計画でその場しのぎの生き方なのか、考えもしなかった新しいアイデアがもくもくとたちこめる。

その後はお姉さんからの電話に怯えながら暮らしたけれど、今はご縁は切れている。周囲にはお姉さんがいう意味での働く目的は持っていないわたしを、それがいい、と言ってくれる人々がいる。

 

それでいいのだ。