かにのにかブログ

日々のモノローグ置き場。

誤字

卒論の面接試験最中である。

穏やかな教授が「ひとつ残念なことがあるとすれば、登場人物の名前の漢字が、間違っていますよ」とおっしゃられた。それも最初から最後まで。

 

変換ミスである。

急いで手書きの構想ノートも見返すと、こちらは正しい方で書かれている。

良かった…ことはない。全く。なぜ、執筆中、推敲中に違和感を覚えなかったのか。

なぜ気づかなかったのか。そんな大事なところ。顔に熱が集まり、汗がじんわり滲んでくる。pochiと名付けたパソコンのせいにしてみようと試みても、今回の件に関しましては一から十までわたしの責任。

三人兄弟の第一子、どこへ行ってもしっかりしていると評される、しっかり者のわたしはどこへ行ったのか。家出か。反抗期か。とにかく最近お留守がち。困ったことにしっかり者は周囲に対して発揮されることが多く、わたし自身に対してはあまり世話を焼くことはないらしい。

 

友人に別れを告げ、失意とともに家へと帰るが、今日はこの後バイトなのである。切り替えて頼れる塾のお姉さんにならなければいけない。こんな時には甘いものと睡眠。

駅ビルのスイーツコナーへと入っていくが、いちごパフェ900円。となりは、うーん600円。こんなキラキラしたものを食べる資格は、今のわたしにはない。その後も何軒かのキラキラにやられ、たどり着くのはコンビニスイーツ。いちごの飲むヨーグルトと、プリンを購入しても200円とちょっと。すばらしき哉。

家でさっそく。お二方は優しくわたしを癒してくれた。

 

その後はちょっとだけ泣いて、寝たら元気になったので、「文章が上手いと思いますよ」という教授の声を思い出しながら、残りの今日を頑張ってすごそう。