かにのにかブログ

日々のモノローグ置き場。

豆仮面

本来の私はものぐさだ。

夏休みの宿題は夏休み中に終わったことの方が少ない。始業式の後、提出日までの猶予期間に必死こいてやっつけて提出。それならいっそ提出も諦めればいいのに、かっこつけでびびりの自分がそれを許さない。

寝汚く始業30分前まで寝ているし、土日は用事や約束がない限り布団から出られない。トイレットペーパーの芯は都度捨てればいいのにトイレに並べられていて、半年に一回くらいしかゴミには出されない。こないだ溜まった通販の段ボールをやっと古紙回収に出した。多分30箱くらいはあった。

SNSを開く頻度も低く、LINEやメールは溜まる一方で根気よく返信を待ってくれる、もしくは2週間くらい返信がなくても気にしないラブリーなお友達ばかりと付き合っている。このままだとまずい気がするから、26歳になったらちゃんとすると言ったらわたしの理解者は鼻で笑って一言、無理だね、と言った。圧倒的に正しい。

 

だというのに毎日まめなふりをして仕事をしているから無理が生じるのである。仕事内容がほぼ「連絡」といっても過言ではなく、来た連絡にはその日中にしかもなるべく速やかに返信をせねばならず、あまつさえこちらからも連絡をしなければならない現職についてから、私生活のものぐさ度はどんどんレベルアップしている。ボスキャラも倒せる勇者くらいには。まめの仮面を被りめんどくさいを封印して、放っておけば1日に何十通もたまる様々に目を通して返信してるのだから、反動で私用のLINEは見れなくなった。通知は常に0になることはない。社用のLINEは深夜だって土日だって鳴り続ける。勤務時間外には返信しないという技を使ったって、始終誰かと繋がっている感覚はわたしを磨耗させる。コロナがもたらした繋がり賛美の中で、過度の繋がりは毒になるとかなんとかごちゃごちゃ考えてしまうほどには。

豆仮面という別人格になりきることの快感と不快感を飲み下しながらわたしは今日も元気にオセワニナッテオリマスの呪文を唱えている。