同期が辞める
入社5ヶ月目のスピード辞職。
なんとか引き止めようと大人は奔走したが、当の本人の意思はかたかった。ちなみに課長はマネジメント能力うんぬんかんぬんで呼び出され詰められていた。会社を辞めるって大変だ。
圧倒的な寂しさと納得と置き去りにされたような心細さと、決断力への尊敬の念と、羨ましさと。
次は決まっていないとのこと。今のわたしには彼女に羽が生えているように見える。
あなたは大丈夫だ、と辞める同期も含めそこかしこで言ってもらえるが、全然大丈夫じゃない。どこから大丈夫感が出ているのか教えてほしい。こんなに毎日仕事に行きたくないのに。
大人からしたらそんなわたしは甘々の甘ちゃんなんだろう。稼がねば生きていけない。何もかもを与えられていた身分から、与える身分になったことに頭が追いついていないのか。
大好きだったバイトも、ああこの時間を家で寝て過ごせたらどんなに幸せだろうなんて考えていたことを思えば、今の仕事が、職場が嫌なのか、そもそも働くことが嫌なのか、わからなくなってくる。
大学院生か高等遊民か、占い師か教祖か、でなければ何にもなりたくない。朝は10時まで寝ていたい。
あれ、これ働きたくない奴の言うことだわ。