かにのにかブログ

日々のモノローグ置き場。

満員電車が嫌いだ

1ヶ月以上経ったわけだけど、人間がギュウギュウに押し込められた箱で運ばれることに慣れることはない。

見渡す限り目に入るのは、背中に当たるのは不快な熱源で、自分もその内の1つだと思うとうんざりする。

 

上を向いてまだ誰にも吸われていない空気を求めるわたしは池の鯉みたいだ。パンくずなんて持ってもいないのに、それを緑に濁った水面に投げ込むフリをして、滑稽にパクパクと口を開閉するまだら模様を笑ったあの光景が蘇る。

 

毎日毎日都心にこれだけの人間を運ばなければならないこの状況自体がそもそも間違っているのだ。どう考えても何かしらの設計ミスであろう。パーソナルスペースのパの字もない環境に慣れてしまってはならないと思うけれど、生きやすさを優先するなら精神を飼いならす方が楽なのかもしれない。

 

電車に乗った途端皆猫になる魔法でもあれば良いのに。